Tokyo CartographicThe World Map Archive

東京カートが毎年作成している世界地図カレンダーのアーカイブページです。様々なテーマや投影法の世界地図をそれぞれのトピックスとともにお楽しみ下さい。

2019 The Age of Discovery

「ランベルト正積方位図法」は、基点(地図の中心)から任意の1点への方位と面積が正しく表現される図法です。中心から離れるほど形状が歪むため、半球ずつ表現しています。 デザインのテーマは「大航海時代」。当時の航海では、星の位置を観測して自分の位置を把握していたことから、星と星座をモチーフに選び、レトロ調の配色で表現しました。一般的な十二星座と、夜空の基準となる「北極星」、それを見つける手掛かりとなる「北斗七星」「カシオペヤ」、また上部左右には「夏の大三角」「冬の大三角」を配置しました。一等星を頂点として結んだ大三角形はとても見つけやすく、東京のような都市部の明るい夜空でも見ることができます。

2018 THE WORLD MAP AuthaGraph

AuthaGraphは、1999年、日本の建築家・構造家である鳴川肇氏が率いる研究開発チームによって考案された投影図法で、日本科学未来館の「つながり」プロジェクトで採用されています。「authalic (面積が等しい) 」「graph(図)」というその名の由来の通り、球面上の形状と面積をほぼ正確に表示できます。大陸と海が途切れずに長方形内に収まり、世界中の各点が地理的な関係を維持したまま隙間なく描画されることが大きな特徴のひとつとなっており、国と国との正しい位置関係や、世界はどこも全方向につながっているという本来の世界観を、視覚的に理解することができます。

2017
World "Thanks" Map

2011年版のリニューアル。世界中のありがとうをポップな配色でお楽しみ下さい。

2016 the Retro map

以前も古地図風という地図を作成しましたが、以前のものは陰影が入ったりと現代的な表現も取り入れていました。今回のものは陰影等をはずし、都市記号もシンプルなものに変更し、各所に大航海時代に使用された舟のイラストを入れたりと、より古びた感じを演出しています。実はこの地図は当社商品のレターセットのデザインをアレンジしております。印刷物では例年使用していた用紙を変更し、素材でも古地図風を体感できるようになっております。

Map Visualization

2016年カレンダーと連動して作成した、投影表現×グラフィックスのプロジェクトサイトです。

2015 Map on illustration

今回は世界各地を代表するものをイラストにして掲載してみました。名前は知っているけどどこにあったかな?といったものが図上で分かるようになっており、ものと場所を結びつける橋渡しをしています。製作を通して、人と場所やものと場所の結びつけ、そして、自己やものの存在の確認手段としての道具という地図本来の目的を感じることができました。イラストと地図の表現にギャップがあるところが難点です。

2014
宇宙から見える
地球の姿

Lambert conformal azimuthal projection

2013 The appearance of the earth -地球の姿-

地球を丸く表現するため東経67.5度を中心とした半球と西経112.5度を中心とした半球の2つに分けて地球を描きました。地球の地軸の傾きにあわせて地図も傾けており、非常に珍しい地図となっています。地球の環境について学べるように季節変化の仕組みや主な山や川の情報も掲載しています。地図内にも最高地点等を表示しておりますが、なぜかアポロの着水地点も書かれています。

2012 日の丸

前年は大きな災害がありました。日本中で復興が叫ばれる中、当社も被災地へのエールを送るという意味で全体が日の丸になるようなデザインとしました。

2011 世界の言葉ありがとう

これまであった「NATIONAL FLAG MAP」に各国で使われている言語で「ありがとう」を添えました。いくつの「ありがとう」を知っていますか? 旅先でこれが伝えられると良いことがあるかもしれません。国境という人が作り出した境界線とは関係なく、この気持ちが伝えられると良いと思います。また、同じ言葉が複数の国にまたがって使われていることが見て取れます。これも地図から読み取れる歴史でしょうか?

2010 Climate and endangered species

気候と絶滅危惧種

この図法は「変更ヴィンケル図法」という図法で、正角・正積・正距のいずれでもありませんが、地図投影のひずみが比較的緩和されています。一般的なヴィンケル図法の標準緯度50°28′を0°(赤道)に変更して作成しました。そのため、南北方向が通常より短くなっています。地図上には「海底地形」、陸上には「土地被覆」を表現しています。たとえば、赤道付近には常緑広葉樹林が多く分布していることや、大西洋には南北に貫く海底山脈が存在することがわかり、地球環境が把握し易い地図となっています。また、東京から、1,000kmごとの等距離圏と8方位の大圏が、地球の反対側にある東京の対蹠点に至るまで描かれており、地球の広さをイメージできます。地図の外側には日本における絶滅種と絶滅危惧種をデザインし、環境について考えさせられる1枚です。

2009 -扇-

Canonical conic projection.
一般には中緯度地域の地図として使用され、世界地図として使用されることはあまりない正距円錐図法を、扇に見立ててデザインした世界地図。

2008 Eckert's 4th Projection

2007年の地図と内容は同じですが、海洋部の段彩を作り直しています。海底の高低差がよくわかり、特に海溝の場所が分かり易いような配色にしています。太平洋を取り囲むように存在する海溝と、各大洋の中央付近に存在する海底山脈がよくわかります。また、蓄光塗料での印刷を施しており、暗闇では夜の街の灯りが浮かび上がるようになっております。

2008
NATIONAL
FLAG MAP

2006年の地図と内容は同じですが、よく見ると国名の表記等細かい点が変更されています。

2007 the Retro

面積が正しく描かれるこの図法ではアフリカ大陸の広さ、北アメリカやロシアの国土面積の広さが意外だと感じるでしょう。アフリカは想像よりも大きく、北アメリカ等は小さく感じるかと思いますが、メルカトル図法のそれと比較するとより顕著に感じられます。同じ地球でも描き方の違いにより大きく異なることが分かります。また、地図の周囲には植物を描き、地図の配色は海洋部を薄茶で表現し、地形表現や地図の情報量はそのままにレトロなイメージをつくりました。特に海洋部の段彩は突出している部分と平坦な部分の差が分かり易いように工夫されています。

2006 NATIONAL FLAG MAP

「一般図」と呼ばれる地図には、通常、地形や交通網、地名等が表示されていますが、そこに国旗をのせることで主題図としました。国旗の中には民族の文化や歴史がよみとれるものもあり、ただ単にどの国がどんな国旗か? といったことが分かるだけでなく、国旗のデザインからその国の背景も見えてきます。たとえば「アフリカの国旗の配色が似かよっている」といった様なことです。このような情報を付加することで地域の人々や環境が想像でき、親しみがわいてくるのではないでしょうか?

2006
煌く極光

断裂モルワイデ図法で描かれた世界地図。当社にこの図法をモチーフにしたモルくんというキャラクターがいるのですが、ほとんど登場していないので今や幻のキャラとなっています。

2005 Reprinted

当社のカレンダーの代表作である「正距方位図法」の地図をコンピューターによる地図調整で復刻しました。以前は手書きによる地形表現であったものが、標高データから作成した陰影表現に変わり、地勢による色分けも画面上で編集したものに変りました。地形に関しては手書きのものと比べ大きな違いがあり、より細かい地形の変化が見て取れます。

2004 逆さ地図

北が下、南が上

わたしたち(特に地図会社の社員は)は、北が上になった地図をあたりまえのように思っています。しかし、ご存知のように地球はまるく、地球にも宇宙にも、上も下もありません。上がえらくて下がえらくないとか、右が正しく清く、左は邪まで穢れているとか、わたしたちの文化のなかでわたしたちの頭のなかのイメージにはいつのまにかいやになるほどたくさんの偏見・憶見が染み付いています。そのことをあらためて思い出してもらうためこの地図を作成しました。

Before 2003...

もう少し遡ってみましょう。

Projection :

Scale :

Surface :

Events of , Japan

Events of , World